アンケート「働くことを通して、喜びを感じているのか?」

株式会社リクルートキャリアは、2013年より毎年、全国の15歳~64歳の就業者約5,000名~10,000名を対象に、「働くことを通して、喜びを感じているのか?」を把握するためのアンケート調査を実施しています。

今回は、昨年の12月に9350名に対して行われたアンケートをご紹介します。

まず、「仕事をする上で、働く喜びは必要である」と思っている人は83.9%で、「この1年間、働くことに喜びを感じていましたか?」という質問には、「働く喜びを実感」したと回答した人は、42.3%で前回(2019)調査から、2.2%減っています

特に、飲食業・宿泊業が55.7→37.3%、医療・福祉が53.1→45.7%と大幅に減っています。飲食業・宿泊業については、解雇・退職・転職・休業などの影響が大きいと考えられます。

新型コロナウィルス禍の影響について、悪化したものとして、「勤務先の業績」(35.6%)、「自分の報酬(給与)」(26.6%)があげられていますが、良くなったものとして、仕事以外である「自分の家族との関係」(11.4%)が一番ポイントが高くなっています。

新型コロナウィルス禍でテレワークをする人が多くなっていますがテレワークをしている人はしていない人と比べると働く喜びを感じる割合が5%高く、さらにテレワークの日や時間を自分で選ぶことができる人のほうがそうでない人に比べ働く喜びを感じる割合が13.4%高くなっています。

さらに「人との関わりが少ない環境でも働けるかどうか」といった個人の志向ではなく、「文字によるコミュニケーションが得意」、「信頼関係が築ける」、「自律的な行動ができる」という力が備わっている人の方がテレワーク環境下で働く喜びを感じやすいという結果になっています。

やはり、自らの裁量権が多く、主体的に行動できる人の方がストレスを感じにくく、働く喜びを実感しやすいということがいえるのではないでしょうか。

 

◆働く喜び調査2020(概要版)
https://www.recruit.co.jp/newsroom/recruitcareer/news/pressrelease/2021/210329-01/