社労士って業務が多岐に渡ってますが主に下記の業務を行っている方が多いです。
①労務相談
②社会保険・労働保険の手続き
③給与計算
③はメニューからはずしていますという方もいらっしゃいますが当の私も①~③に長年、たずさわらせて頂いています。
ただし、最近は比重が変わってきていて、②③に費やす時間が以前より減っています。
というのも、クラウドシステムや電子申請を利用して、手続きや給与計算を内製化できるような環境が以前より整ったように感じます。
具体的には、以前は、社会保険の資格取得届の手続きは、
①書類作成
②届出
③控えを保管
という流れでしたが今では、
①データ登録(作成)
②電子申請
③公文書保管
という流れになっています。
①を比較するとそもそも以前は、何か書類に書いてもらったものをみて、転記していましたが今では、データをCSVでインポートしたり、本人にスマホで入力してもらうことすらできます。
さすがにチェックは必要ですが生年月日、名前、住所は当たり前ですが本人が入力した方が間違えることが少ないです。
マイナンバーカードや通知書を持ってきてもらって、コピー取って、保管してとかって、セキュリティや情報漏洩のリスクもあるので、本人にマイナンバーを入力してもらって、スマホで撮った写真をシステムにアップロードしてもらった方が安全で工数がかかりません。データも一元化されます。
②の届出も基本的に年金事務所やハローワークに「持っていく」という仕事が電子申請によって、なくなりつつあります。社労士事務所としては、まとめて持っていけば、一件当たりの工数は、小さくなり、効率的であったものの、そんな優位性は今ではありません。
③の控えの保管も紙より電子の方が場所を取らないし、何より、ネーミングルールをうまく作って運用すれば、ソートや検索できるので、よいことしかありません。公文書のダウンロードに工数がかかるという問題もRPAで解消されつつあります。
ここでよく聞かれるのが「社労士いらなくない?」なんですが実際には、細かい法律の知識、手続きならイレギュラーなケース、ツールの使い方、給与計算ならネットにはあまり出回っていない情報をアドバイスしていたりします。
要するに社会保険・雇用保険の手続きや給与計算にどっぷりつかってかかった時間に見合った報酬を頂くというより、短時間ながらリーズナブルに必要な相談(コンサルティング)を受けたいというニーズが増えています。弊所の顧問のお客様も合理的でツールをサクサク使う方が多いです。
ここでやっと標題の件につながるんですが税理士の主な仕事は、個人的には決算、申告、税務相談だと思っています。(異論はあるかもしれませんが)
決算は月次で行いながら、最終的には、年次で完了。
一方、税務相談は経費に該当するかしないか、仕訳の仕方、融資等多岐に渡ると考えています。
そして、クラウドシステム全盛でfreeeやマネーフォワード等が多く使われています。
ツールの役割は、決算をスムーズに行うためで資料等も比較的アウトプットしやすくできる。
ただし、紙のレシートや請求書をもらって、入力という記帳代行は、メニューからはずしている税理士も多くなったと思います。
会社で入力した方がリアルタイムでキャッシュフローもわかるし、税理士も会社でやってもらった方がいいを思うのも当然と思います。
これを社労士に当てはめると社会保険の手続きや給与計算は、基本的には会社のご担当者に行って頂く。
社労士としては、以下のような対応をとらせて頂いています。
・少し特殊な扶養の手続きや労災事故の申請書等の書類作成やアドバイス
・給与計算の簡易的なチェック
・システムの不明点の説明や設定の変更
・育児休業や介護休業で急にご担当者がお休みされる際の社会保険の手続きや給与計算の代行
現に弊所のお客様のご担当者は、育休でお休みの間のフォローをさせて頂いているケースがあります。
社労士に委託しているけど、育休のときは、社内で代替の人を探したり、派遣社員で対応しなければならないかな、とモヤモヤされていたようです。
実際の引継ぎの際は、法令の説明等必要なく、復帰後ももとの業務ができるということで安心して、育休中のみの代行は、やりやすく、助かるとと言っていただいてるので、お互いによいと思っています。
まだ、このサービスは、初めて1年くらいですがノウハウもたまってきていい感じになりつつあります。