無償の機能追加と値上げのニュースで考えたクラウド勤怠管理システムの今後のトレンド

 

KING OF TIMEとHRMOS勤怠

先週、クラウド勤怠管理システムを提供している異なる会社でニュースリリースがありました。

ひとつは、KING OF TIMEを提供している(株)ヒューマンテクノロジーズが給与計算機能を無償で追加するというニュースです。
(サービスのリリースは2023年2月上旬予定)

 

◆勤怠管理システムKING OF TIMEより「KING OF TIME 給与」をリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000010477.html?_fsi=r7g2gjdA

 

KING OF TIMEは、クラウド勤怠管理システム界では老舗的な存在で高い機能性と豊富な打刻方法により、シェアを伸ばし、現在、利用者数255万人はトップシェアです。

これまでも、人事労務(履歴管理ができる人事データベース機能)、データ分析(労働時間の可視化や統計比較等機能)、セキュアログイン(Windowsのログイン/ログアウトによる打刻等)、給与明細機能など勤怠管理以外の機能も充実していたわけですが他の機能に比べて開発工数は莫大にかかるはずの給与計算機能の追加は、業界にもインパクトが大きいでしょう。

 

もうひとつは、HRMOS勤怠(旧IEYASU勤怠)の料金プランの改定でほとんどの会社で実質、値上げとなるといっていいしょう。

 

◆HRMOS勤怠|サービス内容および料金プランの改定について

https://hrmos.co/news/20230110.html?utm_source=yahoo&utm_medium=paid&utm_campaign=yas__brandhms&yclid=YSS.1001225333.EAIaIQobChMIgcigpOTK_AIVFnmLCh3r3QKGEAAYASAAEgIAGvD_BwE

 

HRMOS勤怠は、サービス提供時期は遅く、後発ではありましたがシンプルな機能性と低価格が評価されていました。

2021年11月にIEYASU(株)が(株)ビズリーチの子会社になったことで路線が変わったのかもしれません。

2022年の年末調整機能(計算機能はなく、主に書類の回収等)を無償で提供し、最近は勤怠管理の改修頻度も高く、機能を充実させている印象です。

機能は最低限で低価格を求めるニーズにHRMOS勤怠はあっていたはずですが今後、低価格のニーズを満たす勤怠管理システムがどこが埋めるのか。

 

今後の勤怠管理システムの方向性

勤怠管理だけでなく、給与計算、労務管理機能をあわせもった一体型のシステム(ジョブカン、マネーフォワード、freeeなど)は、機能拡張を続けていますがKING OF TIMEに給与計算機能を持たせるというのは大きな動きといってもいいかもしれません。

ユーザーもKING OF TIME給与が追加されたからといって、無条件で使用するわけではないと思いますし、数百人、数千人単位の給与計算のニューズを満たせるかわかりませんが選択肢は広がるのは間違いないです。

 

2019年の働き方改革関連法の影響でクラウド勤怠管理システムを提供する各社は、大規模なシステム変更を強いられましたがこの改正は、過去数十年の中でも大きな改正で今後は大きなシステム改修はあまり必要ではないといえます。

よって、各社は機能改善、勤怠以外の機能拡張に力を入れています。

しかし、機能は必要最低限で低価格を求めるユーザーもあるはずです。

 

今後の勤怠管理システムは、下記の2方向に分かれていくのではないかと予想します。

①勤怠以外の機能(給与計算、労務管理)を拡張
②必要最低限の機能で低価格

ただし、既存の会社は①を目指すケースが多いと思いますが。

 

今後の勤怠管理、給与計算、労務管理システムのニーズ

勤怠管理システムを新たに導入したい、給与計算システムを入れ替えたい、労務管理システムを新たに導入したい、と会社によって、ご要望は様々です。

未来のことはわかりませんが今までのシステム提供会社の姿勢や理念はわかります。

システム提供会社の中には、今まで値上げしたことがない会社もありますし、導入支援者に手を差しのべる会社もあります。

機能が重複する場合やAPIでスムーズに連携できるケースもあります。

今後は、効率性だけでなく、プロダクトの価格や未来を見据えた業務設計を考慮したシステム導入のニーズが増えていくのではないでしょうか。