観光庁では、テレワーク等の働き方の多様化を踏まえ、より多くの旅行機会の創出や観光需要の平準化に向けて、ワーケーション・プレジャーを「新たな旅のスタイル」と位置づけ、普及に向けた取組を行っています。
「ワーケーション」とは、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を合せた造語です。テレワーク等を活用し、リゾート地や温泉地、国立公園等の普段と職場とは異なる場所で余暇を楽しみつつ、仕事を行うことです。
「ブレジャー(ブリ―ジャー)」とは、「Business(ビジネス)」と「Leisure(レジャー)」を組み合わせた造語です。出張等の機会を活用し、出張先等で滞在を延長するなどして余暇を楽しむことです。
もともと日本の旅行スタイルは、特定の時期に一斉に休み、宿泊日数が短いという特徴があり、旅行の時期と場所が集中しやすい傾向があります。
そこで観光庁では、テレワークが浸透し、働き方が多様化していることも踏まえて、仕事と休暇を組み合わせた滞在型旅行の普及を促進しています。
企業と従業員の導入メリットを次のようにあげています。
- 有給休暇の取得促進
- 帰属意識の向上
- 人材流出の抑止と人材の確保
- イノベーションの創出
- CSR、SDGsの取組みによる企業価値の向上
- 地域との関係性構築によるBCP対策
- 地方創生への寄与
もともと私は、年5日の有給休暇の取得が難しい会社には、連続取得の体制を整えることをおすすめしていますがワーケーションやプレジャーなら、例えば、2日間ワーケーション後に有給休暇を取得するような組み合わせたもできるのでさらにクリアしやすくなるのではないでしょうか。
また、帰属意識の向上や人材流出の抑止と人材の確保には大きな効果があるでしょう。
- 長期休暇が取得しやすくなる
- 働き方の選択肢の増加
- ストレス軽減やリフレッシュ効果
- モチベーションの向上
- 業務効率の向上
- リモートワークの促進
- 新たな出会いやアイデアの創出
ストレス軽減やリフレッシュ効果は大きく期待できるでしょうし、幸福感を持ちながら、仕事が行えることは周りの人にも良い影響がでるのではないでしょうか。
実際、モデル事業として、効果検証したところ、集中、モチベーション、創造性が高まる傾向が見られたそうです。
具体的には、仕事のパフォーマンスが実施前比で20%程度向上し、実施後も5日間は効果が持続し、また、心身のストレス反応が低減(実施前比で37%程度減少)し、こちらも持続の効果があったそうです。
下記のサイトでは、パンフレットや動画で事例などを紹介しています。
チームビルディングや人材育成の研修にも活用できますので、人事のご担当者は検討してみてもよいのではないでしょうか。
◆「新たな旅のスタイル」ワーケーション&ブレジャー(観光庁)
https://www.mlit.go.jp/kankocho/workation-bleisure/